コンクリートの床や外壁の塗装について

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コンクリートの床や外壁の塗装について

2023/01/22

目次

    コンクリートの床や外壁の塗装について

     皆さん、こんにちは。今回は、コンクリート造りの建物の塗装についてお話したいと思います。

     コンクリート打ちっ放しの建物、憧れますよね。耐震性、耐用年数ともに、一般的な住宅に使用される建材としてはトップクラスの性能。そのうえ、外気温の影響を受けにくく、遮音性も高いです。デメリットは、建築費が高く、工期も長くなりがちです。また、冷たい印象を持たれる方も多く、敬遠される方もいらっしゃいます。

     この記事では、そんなコンクリート造りの建物の塗装について、大まかに床、塀、外壁の3項目に分けて、コンクリートの塗装についてお話をしていきます。記事の内容は、以下の通りです。

     

    1.コンクリート床の塗装

    2.コンクリート塀の塗装

    3.コンクリート外壁の塗装

    4.コンクリートを用いた箇所のメンテナンス時期

    5.まとめ

     

    1.コンクリート床の塗装

     一般住宅で多く使われるのは、土間やベランダとなります。また、ガレージの床に使用されることも多いです。この中でも、塗装において注意が必要なのがガレージです。普通自動車と言われる車両は、軽い車体でも1トン弱の重量があります。4本のタイヤで支えているため、単純に考えて1本のタイヤに付き250kgの重量が掛かります。塗装にも、この重量に耐えられるだけの耐久性が求められます。もし、耐えられるだけの耐久性が無いと、剝がれやヒビ割れなどの不具合の原因となります。

     床の塗装は、足場の設置も必要ないことから、ご自分でやろうとお考えの方もいらっしゃるかと思います。以下に、代表的な塗料の相場と耐用年数を表にまとめましたので、ご参考になさってください。

    塗料の種類 費用の相場 耐用年数
    アクリル塗装 2~3万円(DIYの場合) 3~5年
    エポキシシールド塗装 4~6万円(DIYの場合) 5~10年
    ウレタン塗装 7~12万円(業者依頼の場合) 10~12年
    FRP塗装 10~15万円(業者依頼の場合) 10~12年

     

     続けて、各塗料の特徴をご説明いたします。

    ① アクリル塗装

     安価に施工できるのが、この塗料の特徴となります。また、入手方法も、ホームセンターからネット通販まで入手のしやすさもメリットと言えます。ただ、耐久性、防水性共に低いです。仮に、3年しか持たなかった場合、上記の表の中で、最も耐用年数が長いFRP塗装と比較してみると

    FRP塗装 耐用年数:15年 必要塗装回数:1回 費用:10~15万円

    アクリル塗装 耐用年数:3年 必要塗装回数:5回 費用:10~15万円

     

     費用としては、同じ金額になってしまいます。この金額は、DIYで行った際の金額となりますので、ご自分で塗料の用意、養生や物品の移動、塗装を行う手間や時間を考えると高くなってしまいます。更に、ローラーやハケ、養生テープといった必要物品も揃えなくてはいけないので、費用はさらに高くなってしまいます。

     

     見栄えの回復が主目的と割り切れる方にお勧めの塗料となります。数年で建て替えやリフォームをお考えの方や数年おきに見た目を変えて楽しみたいという方以外にはお勧めできません。

     

    ② エポキシシールド塗装

     アクリル塗料よりも耐摩耗性に優れているのが特徴です。その為、値段、耐用年数共に、数段アップしています。ガレージ等の自動車の出入りがある所を塗装される場合に向いています。

     

    ③ ウレタン塗装

     ウレタン樹脂を塗り広げる防水工法の一種となります。アクリル塗料やエポキシシールド塗料に比べると、防水性、耐摩耗性共に高くなります。ただ、ウレタン塗装には、熟練の腕が必要となる為、DIYでの施工はお勧めいたしません。

    ④ FRP塗装

     床にプラスチック繊維を敷いた上にコーティングを施す防水工法となります。ウレタン塗装と同様の高い防水性に加え、重さや衝撃に強い床にすることが出来ます。こちらの工法も熟練の腕が必要となるため、DIYでの施工はお勧めできません。

    2.コンクリート塀の塗装

     コンクリートの塀の塗装は、コンクリートを塗り上げた塀か、ブロック塀かで、注意点が異なります。それぞれの注意点は以下の様になります。

    ◎コンクリートを塗り上げた塀◎

     このタイプの塀の注意点は、伸縮や振動で細かなひび割れを起こしやすい為、この細かなひび割れに対応できる弾力性(伸縮性)を兼ね備えた塗料を使う必要があります。伸縮性に乏しい塗料を用いた場合、数年でひび割れが発生するという事態を招く恐れがあります。

     耐用年数が長い塗料に無機塗料という物がありますが、ガラスで表面をコーティングするようなものです。非常に優れた塗料なのですが、伸縮性に乏しいという欠点がある為、細かなひび割れに対応することが難しく、このタイプの塀に施工するには不向きな塗料と言えます。

    ◎ブロック塀◎

     このタイプの塀の特徴は、水が浸み込みやすいというのが特徴となります。この様な特徴を持っているため、浸み込んだ水を逃がすために、高い透湿性を有した塗料を用いる必要があります。

     十分な透湿性を持たない塗料を用いた場合、塗膜の膨れなどの不具合を起こす可能性があります。

    3.コンクリート外壁の塗装

     コンクリート外壁の塗装は、使用する塗料や工法によって以下の4種類に分けることが出来ます。

     

    塗装方法 費用相場 耐用年数
    撥水剤 1,500円~2,500円/㎡ 3~7年
    クリア塗料 3,000円~5,000円/㎡ 5~15年
    弾性塗料 2,000円~3,000円/㎡ 10~12年
    再現工法 5,000円~7,000円/㎡ 5~15年

     

    下に行くほど、専門性と費用が高くなります。続けて、それぞれの方法の特徴をご紹介していきますね。

     

    ◎撥水剤◎

     この塗料は、コンクリートの防水性を保つために塗る塗料を指します。ご紹介する方法の中では、最も安価に施工できますが、耐用年数も最も短いというのが特徴となります。

     

    ◎クリア塗料◎

     上記の撥水剤の上にシリコンやフッ素塗料を塗布する工法を言います。撥水剤のみの施工より耐用年数が少し長くなります。 

     透明な塗料を施すため、コンクリートの風合いを残したいという方にお勧めの塗装方法となります。ただ、ひび割れなどの補修箇所を隠すことが出来ない為、補修の痕跡がそのまま見えてしまうという欠点もあります。

     

    ◎弾性塗料◎

     こちらの塗料は、塗料自体に弾性(伸縮性)のある塗料を施工する方法です。伸縮性がある為、ひび割れに強いというのが特徴となります。各メーカーから販売されており、使用する塗料により多少の違いはありますが、クリア塗料よりも耐用年数が長いのも特徴です。

     塗膜が厚い為、コンクリートの風合いが失われてしまうという欠点もあります。

     

    ◎再現工法◎

     この工法は、コンクリート壁のメンテナンス方法の一種で、コンクリート壁を新築時と同等の外観・性能に戻す工法を指します。

    4.コンクリートを用いた箇所のメンテナンス時期

     次に、今まで紹介してきた、コンクリートを用いた箇所のメンテナンス時期についてお話したいと思います。

     コンクリートを用いた箇所と一口に言っても、コンクリート床、コンクリート塀、コンクリート外壁とでメンテナンスの時期に違いがあります。床、塀、外壁に分けてご説明して行きますね。

     

     

    ◎コンクリート床◎

     コンクリート床のメンテナンス時期の目安は、塗装された箇所で3~10年おき、防水工事を施した箇所では10~12年となります。なお、塗装された箇所のメンテナンス時期に開きがあるのは、使用する塗料によるものです。

     上記のメンテナンス時期に達していなくても以下の症状が出てきたら、メンテナンスを考えられる時期とお考え下さい。

    ・未塗装部分がボロボロになってきた。

    ・塗装部分のツヤが無くなり、粉っぽくなってきた。

    ・古い塗装が剥がれてきた。

     

    ◎コンクリート塀◎

     コンクリート塀の塗装の項目でもご説明いたしましたが、メンテナンス時期もコンクリート塗り上げた塀とブロック塀とで違いがあるので、この項目でも分けてご説明いたしますね。

    コンクリートを塗り上げた塀

    ブロック塀

    このタイプの塀のメンテナンス周期は5~10年おきが目安となります。

     

    以下の症状が見られたときは、上記の期間に達していなくてもメンテナンスを考える時期となります。

    ・表面が粉っぽくなってきた。

    ・細かなひび割れが出来てきた。

    こちらのタイプは3~5年毎にメンテナンスをするのが目安となります。

     

    こちらも以下の症状が見られたときは、メンテナンス時期だとお考え下さい。

    ・コケやカビが生えてきた。

    ・古い塗料が剥がれてきた。

     

     

    ◎コンクリート外壁◎

     コンクリート外壁のメンテナンス周期は、コンクリート外壁の項目でご紹介した耐用年数を目途にメンテナンスをお考え下さい。まだ、塗装を施工したことのない外壁の場合は、10~20年が目安となります。

     

     外壁においても以下の症状が見られたときは、上記の年数が経過していなくてもメンテナンスをお考え下さい。

    ・以前の塗装が剥がれてきた。

    ・表面に粉吹きが見られるようになってきた(チョーキング現象)

     

     

    5.まとめ

     いかがでしたか?ご説明してきた通り、コンクリートは外壁だけでなく床や塀とあらゆるところに使用されています。どの部位に使われているかで、注意する点やメンテナンス周期に違いがあることがお分かり頂けたかと思います。

     どの箇所に使われているにしても、コンクリートに塗装を施すときは、専用の下塗り材をご使用下さい。業者に依頼する時は、必ず、専用の下塗り材を使ってくれるのかを確認されることをお勧め致します。なぜかというと、コンクリートは非常に優れた建築素材ですが、性能を存分に発揮してもらおうと思うと、コンクリートをアルカリ性に保つ必要性があります。アルカリ性に保たれることで、補強材として中に入っている鉄骨の腐食を防いだり、コケやカビの発生を抑え、美観を保つという機能を果たしています。

     新築時は、アルカリ性なのですが、日本では多くの地域で酸性に傾いた雨『酸性雨』が降ります。この雨により、アルカリ性が中和され、中性へと変化してしまいます。専用の下塗り材は、この中性に変化してしまったコンクリートを元のアルカリ性に戻す役割をしてくれます。

     当社は、岐阜県羽島市に拠点を置き、岐阜県美濃地方、愛知県尾張地域や名古屋市まで多くの施工実績を持つ会社です。施工場所に合わせた下塗り材の選定など、お客様と綿密な打ち合わせを行ったうえでのご提案、施工を行います。該当の地域にお住まいの方で、外壁塗装をお考えの方は、是非当社を含めた数社にお見積りを依頼されることをお勧めします。

     

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