養生とは

養生の目的と工事の際に注意する点

養生とは

皆さんこんにちは。皆さんは、養生と言う言葉を聞いた事はありますか?養生とは、建築業界で使われる言葉で、保護を目的に建物や物などをテープで貼ったり、壁に段ボールなどをテープで固定してキズが付くのを防ぐ為に行われる作業のことを言います。車やプラモデルの塗装時に行うマスキングと言うとどの様な作業を指す言葉なのか分かる方もいるかと思います。

このページでは、外壁塗装時の養生の役割と使う道具、注意点についてお話させて頂きます。具体的な内容は以下の通りです。

1.外壁塗装における養生の役割とは?

2.養生に使う道具

3.養生の相場と注意点

4.養生が雑な業者は要注意?

1.外壁塗装における養生の役割とは?

外壁塗装における養生は、塗料が他の部分に付着しない様に行われることが多いです。例えば、窓の様に透明な部分に塗料が付着しないようにするなどです。また、足場全体をメッシュで囲まれているのをご覧になったことがあるかと思います。これも養生の一種で、高圧洗浄時の水や塗料が周りの住宅や車に付着することを防ぐことを目的に行われます。

内装の塗装をする際に、エレベーターを利用して材料を運ぶことがあります。この時に、エレベーター内部に傷や塗料を付着することを防ぐ目的でプラダンと呼ばれるプラスチック製の段ボールを張ることもあります。

2.養生に使う道具

次に、養生をする際に使う道具についてご説明致します。

養生に使う道具は大まかに養生テープのようなテープ類と床などの広い面積を養生するための道具に分けることが出来ます。

テープは大まかに、紙テープ、養生テープ、マスカーテープに分けることが出来ます。広い面積を養生する道具としては、ベト(汚れてもいい布)、ブルーシート、プラダンに大別できます。続けて、それぞれをどのように使い分けているかを説明して行きますね。なお、使い分けについては、会社や個人によっても違います。『この道具はこうじゃないと駄目!!』というわけではありません。一例だという事をご理解ください。

紙テープ

その名の通り、表面が紙のような質感のテープです。色を塗分ける際に、境い目(ライン)を綺麗に出したいときに使用します。また、粘着力が比較的弱いため、後述するプラダンを壁や床などに固定する時に、養生テープを直に貼ってしまうと建物を傷つける恐れがあります。この様な事態を防ぐ目的で養生テープの下に貼り、建物を保護する際にも用いられることもあります。

養生テープ

紙テープよりも粘着力が強く、コンクリートの様にテープが付きにくい素材に対して用いることがあります。また、紙テープの所でもご説明した通り、壁や床を保護するための養生材を固定する際にも良く使用します。

マスカーテープ

こちらはあまり見たことが無いテープかもしれません。先述した養生テープとビニールシートが一体化しているテープとなります。

画像の白い部分がビニールになっており、広げることが出来ます。窓の様に広い部分を覆うのに適しています。この特徴を活かし、内装塗装時には天井を塗る際の壁の保護や、床に敷いたビニールシートと壁の隙間を養生する際にも活躍します。また、ビニールを建物と足場の間に張ることで簡易的な傘として使うことも出来ます。

ベト(ベトナムシート、布養生)

当社では、略して読んでいるため正式名称を知りませんでした。正式名称はベトナムシート、ベトナム養生と言うそうです。その他に、布養生と呼ばれることもあります。厚手の布です。生地はポリエステルなど様々です。

塀や外壁塗装時に、地面に塗料が付着することを防ぐ目的で使う事が多いです。また、現場の塗料置場の下に敷くこともあります。塗料を他の容器に移す際、誤ってこぼしてしまう事があります。事前に敷いておけば、このような万が一の時にも対応が出来ます。また、現場に置いておく塗料の保護を目的に、上に掛けておくという使い方もします。

ブルーシート

ブルーシートは、主に内装塗装時の床の保護に用いることが多いです。天井や壁の塗装時に、垂れた塗料が床に付くのを防ぎます。

壁ギリギリまでブルーシートを敷くのは、手間と時間が掛かるため、当社では先述したマスカーテープと組み合わせて床を保護します。

プラダン

最後にご紹介するのは、プラスチック製の段ボール。通称『プラダン』です。プラベニヤと呼ばれることもあります。

こちらは、塗料が付かないようにと言う目的と建物に傷がつかない様にという場面で用いることが多いです。今までにもご紹介している通り、内装を塗装する際は、エレベーターを利用させて頂くことがあります。この際に、エレベーター内の壁や床に一斗缶や台車が当たることで傷を付けないようにするために壁や床にテープで固定して保護します。

その他

プラダンの所で、最後とお伝えしましたが、必要に応じて、室外機カバーやカーカバーを用いることもあります。名前の通りですが、エアコンの室外機や車に掛けておき、塗料の付着を防止するための専用のカバーです。それぞれ、ある程度目的の物に合うような形をしております。

専用の物を使っていないから、ここの業者は良くないと安易に決めつけないで下さい。本当に良くない業者は、これらに対して養生をせず、塗料が付着しても何も対処しない業者です。

3.養生の相場と注意点

皆さんが気になる点の一つが、やはり金額だと思います。1㎡辺り300円~500円が相場となります。見積りを依頼した際に、この金額から大きく異なる場合は注意が必要です。

続いて、養生を施されている際の注意点について、お話します。

 

1.窓を開けられない。

今までにもお話している通り、窓などの開口部にも塗料の付着を防ぐ為、養生を行います。その為、外壁塗装時は、窓の開け閉めを行うことが出来ません。どうしても開け閉めをしなければいけない窓等がある場合は、事前に業者に相談をしておきましょう。伝えておくことで何かしらの対処はしてくれるはずです。

 

2.植物への養生

移動できない植物にも塗料が付着しないように養生することが基本です。地植えの物や大きな鉢に植えてあるものなどがこれに該当します。この際によく用いられるのが、マスカーテープです。先述した通り、ビニールとテープのくみあわせですので、風通しが悪くなります。長時間養生された植物は枯れてしまう可能性があるので、注意が必要です。

 

3.粘着力が強い物は使用しない。

業者に依頼する場合は、それほど心配する必要はありませんが、DIYで塗装をするために養生をした場合は注意が必要です。塗料が入ることを恐れて、粘着力の強い物を使いたくなる気持ちは分かりますが、粘着力月洋物を使ったことで、窓や壁を傷つけてしまう恐れがあります。また、テープの接着剤が残ってしまう危険性もある為、粘着力の弱いマスキングテープなどを使用されることをお勧めします。

4.養生が雑な業者は要注意?

塗装をする上で、養生は欠かせない作業となります。養生の出来は仕上がりに直結すると言っても過言ではありません。この様な大切な作業を省いて塗装をする業者は要注意です。テープのわずかな隙間からも塗料は入り込んでしまいます。しっかりと養生することで、これらを防ぐことは出来ます。

では、必要のない所に塗料が付いてしまったら、その業者は良くない業者なのでしょうか。その様な事はありません。どんなに腕のいい職人でもミスをすることはあります。ほとんどの場合は、その場で、剥離剤などを用いて手直しはしています。後になってから気づいた場合でも、遠慮をする必要はありません。指摘をすれば、殆どの業者は対応をしてくれます。指摘をしても対応してくれない業者こそが、要注意業者と言う事になります。

5.まとめ

いかがでしたか?今回の記事は、DIYで作成した家具などの塗装を検討されている方にもお役に立てればと思い、この記事を書きました。そのような場面でお役に立てるようなことがあれば幸いです。

意外と忘れがちなのが、床の養生です。作成した家具は綺麗に塗り分けも出来て、満足のいく仕上がりになったとしても移動したら、床に赤いペンキが点々ではガッカリしてしまいますよね。そうならない為にも、床にはいらない布を敷いておくなど床の保護を忘れないようにしてくださいね。

当社は、岐阜県羽島市を拠点に岐阜県西濃地区、愛知県尾張地域や名古屋市まで多くの施工実績を持つ会社です。養生もシッカリと行います。万が一の場合でも丁寧に対応させて頂きます。該当地域にお住まいの方で、外壁塗装をお考えの方は、当社を含めた数社からお見積りをご依頼されることをお勧めします。

 

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