外壁塗装の塗料の選び方

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外壁塗装の塗料の選び方  5種類に分けて解説!!

2021/08/18

目次

     皆さんこんにちは。『自宅の外壁もだいぶ色あせてきたから、そろそろ外壁塗装をしてもらおうかな。』と考えて、ショールームや塗装屋さんに聞いたら、想像以上に塗料の種類があってどれにしたらいいか分からない。と外壁塗装をしてもらおうとは思っているのだけど、どうやって塗料を選んだらいいのか分からない。と悩んでいる方必見です。このページでは、数ある塗料を5種類に大別してそれぞれの特徴やどのような方に向いているのかを一つ一つ説明をしていきます。

     

     このページでは、まずは塗料の種類を決め、性能を左右する塗料に含まれる成分についてご説明した後に、各々の塗料の特徴やどのような方に向いているのかを説明して行きます。是非、最後まで読んで、ご自分の外壁に使う塗料選びの参考になさってくださいね。

     

    このページに記載されている項目は以下の様になります。

    ・塗料に含まれる成分のお話。

    ・各塗料の特徴とどのような方に向いているのか

    塗料に含まれる成分のお話

     そもそも、そんなにたくさんの種類の塗料があるのは何故なのでしょうか?近年の科学の進歩は目を見張るものがあるのは、皆さんも承知の事実だと思います。科学の進歩は、私たちの生活にも大きな恩恵をもたらしています。この科学の発展が塗料作りにも影響をもたらしました。また、お客様のニーズの多様化も関係しています。ニーズに合わせた価格帯、耐久性、機能などを追求した結果、昨今のように様々な塗料が作られるようになりました。

     塗料の成分が、この話題とどういう繋がりがあるの?と思われている方も多いと思います。塗料の成分を知ることで、なぜ、その塗料はそのような特徴があるのか。という所に繋がる話となります。塗料の成分なんか興味が無いという方も、今後、塗料の種類を決める際に役に立つ情報です。一度、目を通してみてくださいね。

     では、本題の『塗料の成分』についてお話していきますね。

     塗料の成分には色を付ける『顔料』、塗料の主成分であり耐久性に関与する『樹脂』、防カビ性などの機能を付与する『添加剤』、それらを溶かし、一体感を向上させる『溶剤』があります。今回は、この中でも塗料の耐久性に関与し、塗料の主成分となる『樹脂』について掘り下げていきます。なお、顔料はクリアー(透明)には含まれておりません。

    各塗料の特徴とどのような方に向いているのか

     タイトルにもある通り、塗料は大別すると5種類に分けることが出来ます。『ウレタン』、『シリコン』、『ピュアアクリル(防水)』、『フッ素』、『無機』です。

     皆さんが最も知りたいであろう各塗料の特徴やどのような方に向いているか、耐用年数の目安について解説していきますね。

     

    ウレタン系塗料  〇耐用年数〇  5~7年

    〇特徴〇

     シリコン系塗料が一般的になる以前に普及していた塗料となります。非常に伸びが良く、独特の光沢があります。

     この塗料は、アクリル樹脂とウレタン樹脂を混合して作られます。樹脂同士がくっつく力『樹脂結合力』が高い為、密着性(塗料が下地にくっつく力)が良いという特徴があります。シリコン系塗料が広く使われるようになってからは、外壁に使用される頻度は減りましたが、塗装面が湾曲し、塗料が密着しにくい雨樋(あまどい)や手すりには、現在でも良く使われます。

     

    〇ウレタン系塗料の利点と欠点〇

    【利点】

    ・安価で経済的

    ・密着性が良く伸びが良い為、施工しやすい。この為、DIYでの使用もしやすい。

    【欠点】

    ・耐久性が低い

    ・他の塗料に比べ、防汚性に劣り外観の維持には不向き。

    *防汚性とは、汚れを弾く力。

     

    〇ウレタン系塗料はこんな人に向いている〇

     先述した通り、耐久性、防汚性共に、他の塗料により劣るため、外壁に広く使うと、10年もしないうちに再塗装をしないといけない為、外壁全てをウレタン系塗料で塗装することはお勧めは出来ません。しかし、その密着性の高さを活かし、雨樋や手すりに使用し、コストを抑え、その浮いたコストを外壁塗装に使用する塗料に回す。という使用方法をお勧めします。

    シリコン系塗料  〇耐用年数〇7~10年

    〇特徴〇

     シリコン系塗料は、近年では広く普及し最もよく使われる外壁塗料となります。人気の理由は、『価格と耐久性のバランスの良さ』、『カラーバリエーションの豊富さ』が挙げられます。この塗料は、アクリル樹脂とシリコン樹脂を混合することにより作られ、特殊な結合を持つことによりウレタン樹脂よりも高い耐久性があります。

     広く普及したことにより、各塗料メーカーも様々なシリコン系塗料を提供しています。一口にシリコン系塗料と言っても価格や耐用年数、機能のバリエーションが豊富なため、塗装業者に依頼し、パンフレット等を見せてもらいながら、実際に使用される塗料を決めると良いでしょう。

    〇シリコン系塗料の利点と欠点〇

    【利点】

    ・価格と耐久性のバランスの良さ

    ・広く普及しているため、生産量が多く、価格が安い。

    親水性(水を弾くのではなく、馴染ませる性質)を持っているため、汚れが雨で流れやすい。

    【欠点】

    ・伸び縮みが少なく、ひび割れを起こしやすい。

     

    〇シリコン系塗料はこんな人に向いている〇

     シリコン系塗料は、外壁塗装に回す余裕が少ないが、そろそろ塗り替えの時期だからやりたい。という方に向いています。また、カラーバリエーションも豊富なため、塗装色にこだわりがある方という方にもお勧めできる塗料となります。ただし、塗料の耐用年数は10年前後と永井とは言い難いです。長期間、外壁をいじりたくないという方には、以降に紹介する各種塗料をお勧めします。

     

    特殊塗料

     以降に紹介する塗料を総称して特殊塗料と呼ぶことがあります。この特殊塗料とは、近年の塗料開発の進歩により生まれた比較的新しい塗料のことを言います。高価格、高耐久、高機能という特徴があります。樹脂の形状が複雑であったり、無機物を混ぜて作られているものがこの特殊塗料に入ります。以前までは、大型の商業施設や高層ビルなどの大掛かりな建造物に使われることが多かったのですが、最近は一般住宅にも使われ始めています。

     何故、高価格の物を使うのでしょうか?それは、高い耐久性により長期的な視点に立つと、コストを抑えることが出来るという点です。外壁塗装をするには、毎回足場を組んだり、その度に職人さんに支払う工賃が発生します。その為、耐用年数が短い塗料を使用し2回3回と塗るより、1回のコストは高いが、高耐久の特殊塗料1回で済ませた方がトータルで見ると安く済むという考えをされる方が増えてきたためです。

     また、1回は高コストだが、回数を少なくして、トータルで考えて安くしようという考え方をするお客様が増えた背景に、リフォームローンが一般的になったという点が挙げられます。1度のコストが高いため、家計から一気に大金が出ていくのは不安ですよね?ローンであれば毎月、決まった額が出ていくので、もしもの時にも備えることが出来ます。もし、特殊塗料が気になる方は、依頼した業者にリフォームローンを使用した場合は、毎月の支払いがどの位になるのか試算してもらうと良いでしょう。

     

    ピュアアクリル系塗料(防水塗料)  〇耐用年数〇 15年以上

    〇特徴〇

     ピュアアクリル塗料は、特殊塗料の一種でアクリルを原料としています。アクリルは樹脂の中でもトップクラスの透明度を誇ります。その透明度はガラスに匹敵すると言われており、水族館の様に高い水圧が掛かる水槽や、同じく高い圧力が掛かる飛行機の窓にも使用されています。また、アクリル樹脂は耐久性が高いという特徴もあります。

     ただ、この高い透明度や耐久性を実現するためには、不純物を限りなく0にしないといけません。この様なことから、非常にデリケートな素材であると言えます。この様な事情から、純度の高いアクリル樹脂を塗料にするには、高い技術を要するため、商品化できるメーカーは限られてきます。有名なところでは、株式会社アステックペイントという会社です。この塗料の特徴は何といってもその伸縮率にあります。良く伸び縮みするため、ひび割れしにくいと言えます。

     この、ピュアアクリル塗料が気になったと言う方は、アステックペイントを取り扱っているリフォーム店や塗装店にパンフレットを見せてもらえるように依頼しましょう。メーカーが加盟店制度を導入しているため、取扱店が限定されます。

     

    〇ピュアアクリル塗料の利点と欠点〇

    【利点】

    ・高い耐久性

    ・伸縮性が高い

    【欠点】

    ・コストが高い

    ・粘性が高い為施工がしにくく、熟練した技術が必要

    ・取扱店が限られる

     

    〇ピュアアクリル塗料はこんな人に向いている〇

     今お住まいの家屋に長く住みたいという方に向いています。また、サイディングボードやモルタル壁の様に固い素材を外壁に使用されているお宅にも向いています。地震などで外壁にヒビが入ってしまった場合にも高い伸縮性を活かして、追従してくれる可能性が高いです。

     また、サイディングボードの様に等間隔で外壁材に継ぎ目がある場合、コーキングと言う素材でその隙間を埋め、クッションの役割を果たしています。つまり、このコーキングの柔軟性が失われると、外壁材自体のひび割れや割れと言う事態が起こりやすくなります。外壁のリフォーム等の際には、コーキングを打ち直すという作業をするのですが、新しくしたコーキングの上に厚い塗膜を持つピュアアクリル塗料を塗ることで、紫外線や風雨からコーキングを守り、その柔軟性を長持ちさせるという効果が期待できます。

    〇フッ素系塗料〇 〇耐用年数〇 15年以上

     

     次にご紹介する特殊塗料はフッ素系塗料です。フッ素系塗料とは、ホタル石と言う天然石を使用し、フッ化カルシウムという成分を主成分とした塗料です。撥水性(水となじまない性質)、耐薬品性(酸性雨に強い)、耐候性(紫外線の影響を受けにくい)と言った性質があります。

     撥水性が良いと何が良いのかをご説明します。洗車をしたばかりの車は雨を弾いて玉のような水滴になり、表面を滑り落ちていきますよね?外壁をあの状態にすると考えていただくとイメージがしやすいと思います。水が中まで浸透してしまうと、滑らかに見えている外壁でも、小さな凹凸があります。この凹凸部分に水が引っ掛かり、外壁の表面に残ります。この状態で水が乾き蒸発すると、その水に含まれていた、空気中のほこりなどの汚れが外壁の表面に残ります。この汚れが蓄積し、家屋全体がくすんで見えたり、汚れとして認識されるようになります。フッ素系塗料は、撥水性が高いため、きれいな状態を長く保ってくれます。

     一般住宅に、フッ素系塗料が使われるようになってから日が浅いですが、東京スカイツリーの様に、頻繁に塗装工事を行うのが難しい大型の商業施設や、ビルに施工されるケースが多いです。

     一口にフッ素系塗料と言っても様々なメーカーから販売されています。注意しなければいけないのが、フッ素の含有量に規定がないという点です。フッ素の含有量が少ないと、今まで説明した効果が得られにくいばかりでなく、耐用年数にも影響します。高い出費だったのに。と後悔しない為にも、塗装店、リフォーム店やフッ素系塗料を出しているメーカーに相談するなどして、良いフッ素系塗料を選ぶようにしましょう。

     

    〇フッ素系塗料の利点と欠点〇

    【利点】

    ・高い耐久性

    ・撥水性の高さに起因する防汚性

    【欠点】

     利点で説明した高い撥水性は欠点ともなります。どのような状況で欠点になってしまうかと言うと、次回の塗り替え工事の時です。塗装工事は、古い塗膜を全て落としてから施工するわけではない為、フッ素系塗料が残っていると、新しい塗料が外壁にくっつこうとするのを邪魔してしまいます。その為、次の塗装工事の際には、専用の下塗り材が必要になるなど、お金と手間がかかってしまいます。

     

    〇フッ素系塗料はこんな人に向いている〇

     自宅の美観を長く保ちたいという方に向いています。フッ素の力で汚れを弾いてくれます。また、高い耐久性を誇るため、この効果が長続きします。この特徴を活かして、頻繁な工事が出来ないアパートやマンションなどの物件にもお勧めです。

     ただし、高価格帯の商品となるため、リフォームローンを活用するなど金銭的に無理のかからないように工夫する必要があります。

     

     

     

    〇無機塗料〇 〇耐用年数〇 15年以上

     最後にご紹介するのは無機塗料となります。耳なじみのない塗料かもしれません。無機とは炭素を含まない化合物のことを言います。ガラスや鉱石と言ったものの事です。非常に耐久性が高く、有機物を含まない為、コケや藻の発生源となりません。その為、高い防藻性を兼ね備えた塗料となります。この無機塗料も先ほど紹介したフッ素系塗料と同価格帯の商品となり、短いスパンでの修繕工事が難しい商業施設などに良く使用されています。

     この、無機塗料もフッ素系塗料同様、次回の塗り替え時には注意が必要です。無機塗料の上に有機塗料は施工できない為、古い塗膜を削り取るか、専用の下地材が必要となるため、無機塗料に興味がある方は、塗装店やリフォーム店としっかり相談をして、施工を決めた方が良いでしょう。

     

    〇無機塗料の利点と欠点〇

    【利点】

    ・塗料の中でも最も高い耐久性

    ・美観に優れている。

    ・高い防藻性能

    【欠点】

     上にも書いた通り、ガラスや鉱物と言った物質が主原料となります。言ってみれば、ガラスで外壁を覆っているような状態となります。つまり、塗膜が非常に硬くひび割れなどが起こりやすいです。その為、地震などで家屋本体に揺れが加わったり、家屋自体にヒビが入ったりすると、塗装にもヒビが入ってしまいます。先述したピュアアクリル塗料とは、逆の性質を持っています。また、次回の塗り替え工事の際の手間や金銭的な負担も欠点と言えるでしょう。

     

    〇無機塗料はこんな人に向いている〇

     紫外線の影響を受けにくく劣化スピードが非常に遅いことから、建物の美観を長く保ちたい方や、湿気の多い環境に住んでいる方にお勧めです。ご紹介した通り、ガラスや鉱物のような物なので、コケや藻が発生しにくいという特徴と相性が良いです。

     

    〇有機塗料と無機塗料のハイブリッド塗料〇

     無機塗料の欠点である硬さを有機塗料の接着性の良さと柔軟性でカバーしたハイブリッド塗料という物もあります。ご自宅がモルタル材の様に割れやすい素材を使っているという方で、無機塗料を使用したいという方にお勧めの塗料となります。

     有機塗料の接着性の良さと柔軟性、無機塗料の高い耐久性という両方の特徴を併せ持った塗料となります。

    最後に

     いかがでしたか?今回は、沢山出ている塗料を5つに分類して、ご紹介させていただきました。高ければよいという物でもないことはご理解頂けたと思います。ご自宅の周りの環境や今お住まいの住宅にどの位住む予定なのかも勘案して、塗料を選択される際の一助となることが出来れば幸いです。

     我が社は、岐阜県羽島市を拠点に、岐阜県西濃地区から名古屋を中心に多くの施工実績を持つ会社です。塗料に関しての知識も豊富にあり、お客様のニーズに合ったご提案をさせて頂けるかと思います。該当地域にお住まいの方は、我が社を含めたご検討をお願いします。

     

     

     

     

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