外壁塗装は何年ぐらいでするのがいいの?

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外壁塗装は何年ぐらいでするのがいいの?

2021/09/04

目次

    外壁塗装のメンテナンス周期について

     皆さんこんにちわ。ご近所で外壁塗装をされ、家がきれいになっていたりすると、「そろそろ我が家も外壁塗装しないといけないのかなぁ。」と感じたことはありませんか?いざ、その様な状況になると、外壁塗装をしないといけない時期なのか、どうかの判断は難しいですよね。そこでこの記事では、それらの疑問の解決につながることを記載していきたいと思います。

     この記事では

    ・どの位の周期で外壁塗装をするべきなのか

    ・各塗料や外壁材によるメンテナンス周期の違い

    ・ご自分で出来る外壁塗装をするタイミングを見極める方法

     

    これらについてお話していきますね。

    どの位の周期で外壁塗装をするべきなのか

     使われている塗料や外壁材によって耐用年数に違いがありますし、建物の建っている環境によっても変わってくるため、一概には言えませんが、新築の場合は8~12年が目安となります。

     目安とお伝えしたのには理由があります。先にも書いた通り、使用している塗料や外壁材によって変わります。また、同じ塗料、外壁材でも環境によってメンテナンス周期は変化します。海の近くやじめじめとした地域にある建物は外壁の劣化速度が速くなりがちで、この条件に当てはまらない建物に比べるとメンテナンスが必要となる時期が早くなります。

     一度でも外壁塗装を施した建物については、使用した塗料によって10年以上の差が開くこともあります。詳しくは次の項でお話しします。

    各塗料や外壁材によるメンテナンス周期の違い

     現在、一般住宅に使われることの多い塗料は5種類、外壁材は4種類あります。塗料の特徴についてはこちらを参考にしてください。外壁材については、この項で特徴をご紹介させていただきます。

     各塗料や外壁材のメンテナンス周期については下の表をご参照ください。この表の年数は目安であり、お住まいの建っている環境によって変動しますのでご注意ください。

     

    各塗料のメンテナンス周期(耐用年数)

    塗料名 メンテナンス周期
    ウレタン系塗料 5年~
    シリコン系塗料 7年~
    ピュアアクリル塗料 15年~
    フッ素系塗料 15年~
    無機塗料 15年~

     

    各外壁材のメンテナンス周期

    外壁材名 メンテナンス周期
    窯業サイディング 約7年~
    金属系サイディング 約10年~
    木質系サイディング 約10年~
    樹脂系サイディング 約10年~
    モルタル 約8年~
    ALCボード 約10年~

     

    続いて、各外壁材の特徴についてお話させていただきます。

    〇窯業系サイディング〇

     サイディングとは、板状の外壁材の総称です。工場で生産されているため、品質が安定していることも長所の一つと言えるでしょう。その中でも窯業系サイディングは、セメントと繊維質などの原料を板状に形成したものを言います。近年の住宅にもっともよく使用されており、そのシェアは70~80%にも上ります。

     コスパ、機能性、デザイン性を総合的に判断すると他の外壁材より優れており、色柄も豊富で施工が比較的容易な点が人気の秘密です。しかし、サイディングには継ぎ目があり、この継ぎ目をコーキング(シーリング)で埋めなければならず、このコーキングのメンテナンスが必要となります。メンテナンス時期の見極め方については、この後に塗装面の見極め方と合わせてご説明します。

     

    〇金属系サイディング〇

     金属系サイディングは金属板を成形・加工して柄付けし、断熱材を裏打ちした外壁材の事です。

     表面の金属板には、溶融亜鉛メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、アルミニウム合金、ステンレス鋼板などが使用されています。使用される金属板の種類によって耐久性やコストに大きな差があります。外壁材としては軽量なので、モルタル外壁の重ね張り(カバー工法)に使用されることもあります。

     耐久性が高く、水の浸み込みや凍害の心配はありませんが、コーキングの劣化や白錆びや塩害(主に錆)の症状が見られるようになったらメンテナンス時期のサインです。

     

    〇木質系サイディング〇

     次に紹介するのは、木質系サイディングです。素材に向くの木材を使用したサイディングのことで、多くは表面に塗装を施してあります。

     この外壁材は、木材の為、耐火性や強度が低いのではないかと不安を感じる方もいるかと思いますが、元になる木材に不燃処理を施すことで、耐火性と強度を兼ね備えています。木質系サイディングの長所は、断熱性に優れ、周りの環境にも調和しやすく、木のぬくもりが感じられる点です。対してメンテナンスコストが他の外壁材に比べて高くついてしまう点がデメリットとなります。

     木材ですので、水分を含んだ状態で長期間経過すると、腐食や変色に繋がるため、濡れにくいようにひさし(ひさし)を大きめにするなどの対策を講じたうえで、塗装が傷む前に再塗装を施し、水を侵入させない事が必要となってきます。その為、再塗装の頻度が多くなり、結果としてメンテナンス費用が高くなってしまうというデメリットに繋がってしまいます。

    〇樹脂系サイディング〇

     塩化ビニル樹脂を用いたサイディングボードの事です。窯業系サイディングの1/10と非常に軽いです。

     耐候性・耐久性・耐寒性に優れ、酸性雨にも強い点はメリットと言えるでしょう。また、表面塗装ではなく、顔料を練り込んで成形しているため、再塗装は不要と言われています。更に、オープンジョイント工法という工法を用いて施工するため、サイディングボード全般の欠点と言えるコーキングが不要な点もメリットの一つです。

     ここまでメリットだらけだと、この外壁材にしようと考えられる方もいると思いますが、やはりデメリットがあります。耐火性が低い点やカラーバリエーションが少ない点が、最初に説明した窯業系サイディングの様に普及しない理由と言えるのではないでしょうか。

     

    〇モルタル〇

     モルタルとは、砂とセメントと水を混ぜ合わせた材料の事です。十分な耐火性(防火性)があり、継ぎ目が無いため、どの様な形状の外壁にも対応できるデザインの柔軟性を持ち合わせています。また、仕上げのやり方により、様々な表情を生み出すことが出来る点が他の外壁材には無い大きなメリットとなります。

    ただ、工場製品ではなく、現場にて人の手により施工されるため、実際に行う職人の腕に仕上がりや耐久性が大きく左右されてしまいます。また、ひび割れがしやすく、表面がザラザラしている関係上、汚れが付着しやすいというデメリットもあります。適切な施工がしてあれば、耐用年数は30年と言われていますが、適切な施工とメンテナンスを行うことで、耐用年数を伸ばすことが可能です。

     では、適切なメンテナンスとは何なのでしょうか、モルタル壁の最大の敵はヒビ割れです。ヒビ割れがあると、そこから雨水などが浸透し、中にある構造物の腐食や雨漏りを引き起こす可能性があるため、補修が必要となります。また、塗装にも気を使わなくてはいけません。塗装は、塗膜と言う膜を外壁表面に形成することにより、水などの侵入を防ぐ効果があります。モルタル材自体に防水効果はないため、塗装の傷みが上記のような構造物の腐食などにつながる恐れがあります。外壁塗装のメンテナンス時期の見極め方については後述致します。

     

    〇ALCボード〇

     最後に紹介するのは、ALCボードとなります。ケイ酸質と石灰質、アルミニウム粉末を主原料に、高圧高温で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネルの事です。水に浮くほど軽いため、建物への負担を最小限に抑えることが出来ます。また、断熱性、耐火性に優れており、非常に優秀な外壁材と言えるでしょう。

     ただし、ALCボード自体に防水機能は無い為、防水機能は塗装に左右されてしまいます。このことより、仕上げに用いる塗料は防水性、耐久性に優れたものを選択するようにしましょう。

    ご自分で出来る外壁塗装をするタイミングを見極める方法

     では、最後に外壁塗装が必要となる6つの劣化症状をご説明します。

     外壁塗装がひつようとなる6つの症状には、以下の物があります。

    ・ヒビ割れ

    ・塗装の剥がれ

    ・鉄部の錆

    ・チョーキング現象

    ・色あせ

    ・カビ・コケ・藻の発生

    ・コーキングの傷み

     

    ここからは、それぞれについて詳しくお話していきます。

     

    塗装のひび割れ

     幅が0.3㎜以下のひび割れに関しては、早急に補修が必要と言うわけではないので、しばらく様子見でも問題ありません。しかし、0.3㎜を超えるようなひび割れは早急な補修を検討された方が良いでしょう。

    塗装の剥がれ

     塗装の剥がれは、この位だから大丈夫だろうと楽観視することは建物の寿命を縮める結果となってしまうためお勧めできません。目視できる範囲に塗装の剝がれがあると言う事は、外壁よりも雨や太陽にさらされる屋根はもっと傷みが進行している可能性があるからです。

     塗装の剝がれに気付いたときは、早急に専門家に調査を依頼し、適切なメンテナンスを行うことをお勧めします。最近では、調査は無料で行いますという業者も増えています。

    鉄部の錆

     外壁の話をしているのに、鉄部の錆が関係あるの?と思われている方も多いと思います。関係なさそうに見えて、密接な関係があるのです。

     皆さんもご存じの通り、鉄は何らかの防水処理を施さないと錆びてしまいます。その為、外壁にくっついている鉄部は全て塗装などの防水処理が施してあります。このまま放置を続けると、鉄部の落下などの事故に繋がりかねません。また、鉄部だけが塗装の傷みの進行具合が特段早いと言う事も無いため、鉄部の錆=外壁塗装の寿命が近づいていると言えるのです。

    チョーキング現象

     チョーキング現象(白亜化現象)とは、塗装面を指でこすると、白い粉状のものが付着する状態を言います。この状態は、塗装の傷みが進行している状態を表しています。塗装の傷みが進行すると、塗装が本来持っている防水性や耐候性が失われ、本来兼ね備えている機能を十分に発揮できない状態となり、家屋へのダメージへとつながってしまいます。

    色あせ

     色あせは主に経年劣化によって起こります。この症状は今すぐに再塗装をしないといけないという程、重篤な症状ではありませんが、塗装が持つ機能が無くなりつつある前兆と言える症状となるため、数年以内の再塗装を検討する段階と言えるでしょう。

    カビ・コケ・藻の発生

     こちらのコケや藻の発生も色あせ同様、今すぐに再塗装が必要と言う程の症状ではありませんが、色あせの様に塗装が本来持っている防水性や防藻性などの機能が失われつつある兆候の一つですので、数年以内の再塗装をすることで、今の自宅を長持ちさせることが出来ます。

    コーキングの傷み

     最後にご紹介するのは、正確には塗装の劣化症状ではないのですが、外壁のメンテナンスの目安となる劣化症状なので、ご紹介させて頂きます。

     各種サイディングボードの所でもお話ししましたが、サイディングボード同士の隙間を埋めるために施工されているのが、コーキングと呼ばれるものです。最初はゴムの様に程よい柔軟性を持っており、サイディングボード同士がぶつかって割れたり、欠けたりすることを防いでくれていますが、太陽や雨の影響で徐々に劣化していき、その柔軟性が失われてしまいます。長い間放置されていた輪ゴムを伸ばすと、あまり伸びずに切れてしまいますよね?その状態に近いことが外壁に使用されているコーキングにも起きてしまいます。柔軟性が失われたことにより、ひび割れるなどの症状が出てきます。コーキングがひび割れてしまうと、そこから水が浸入し、家屋自体を痛める要因となります。

    コーキングの耐用年数は5年~10年と言われているため、外壁塗装の寿命と重なることもあり、外壁の再塗装のついでにコーキングも新しくしようと考える方は多いです。なお、最近では、高耐候性のコーキングも開発されています。

    最後に

     今回は、外壁塗装の再塗装などのメンテナンス周期についてお話させて頂きました。いかがだったでしょうか?うちの壁にひび割れがあったななど思い当たる節がある方は、早急に対策を施されることをお勧めします。

     我が社は、岐阜県羽島市を拠点として、岐阜県西濃地区から名古屋市までに多くの施工実績を有する会社です。「うちも調査してほしい」というご依頼にも対応可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

     

     

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