屋根の修理、リフォームについて
2021/11/09
皆さんこんにちは。久しぶりのブログ更新となってしまいました(;^ω^)
今回、お話しするのは、屋根の修理とリフォームについてです。その中でも、特にリフォーム(葺き替え工事)についてお話を進めていきますね。
このページをご覧になっていると言う事は『雨漏りするようになってきたし、そろそろ屋根の修理をお願いしないと駄目かなぁ。』と言う方もいるのではないでしょうか。この様な方には、修理に比べると費用が多額となってしまいますが、屋根のリフォームがお勧めです。その理由や、実際にどのくらいの費用が掛かるのかの目安をこの記事でご説明して行きますね。
この記事でご説明する内容は以下の様になります。
・屋根の吹き替え工事の費用相場
・屋根の吹き替え工事にかかる期間
・葺き替えか、重ね葺きかの判断の仕方は?
・屋根の葺き替え2つのメリット
・屋根の葺き替え1つのデメリット
・【屋根の素材別】葺き替えが必要な時期の目安
早速ですが、各屋根材の葺き替え工事に掛かる単価を表にしましたのでご覧ください。
内容・項目 | 費用相場(㎡単価) |
新しい屋根材の施工費 |
【日本瓦/洋瓦】 8,000~15,000円/㎡ |
【スレート(カラーベスト/コロニアル)】 5,000~7,000円/㎡ |
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【ガリバリウム鋼板】 6,500~8,000円/㎡ |
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既存屋根材の撤去費 | 1,500~3,000円/㎡ |
下地補修費 | 2,000~3,500円/㎡ |
防水シート | 500~1,500円/㎡ |
足場費用 | 600~1,500円/㎡ |
アスベスト処理費 (古いスレート屋根の場合) |
20,000~85,000円/㎡ |
屋根の形状や広さ、お住まいの地域などの条件により、価格は推移します。上記の価格表は一つの目安とお考え下さい。上記の価格に加えて、諸経費や管理費が掛かることもあります。
次に葺き替え工事に掛かる工期についてご説明します。
一般的には6~15日程度が目安となります。ただし、次のような理由から工期が長くなる可能性もあるため、『この日までには終わらせてほしい。』という明確な日付がある時は、業者に伝えておき、余裕をもって工事に取り掛かるようにしましょう。工期が長くなる理由は以下の物が挙げられます。
・日本瓦(日本瓦の交換は工期が長くなりがちです)
・天候(梅雨時や台風シーズンは工期が掛かりがちです)
・猛暑(職人の安全確保で休憩が多くなります。また、作業効率も落ちてしまいます)
これらの理由で工期が長くなる可能性があります。ほとんどの業者は、工期が長くなったからと言って追加で代金を取ることはありませんので、この点については安心してください。
次に、葺き替えをするか、重ね葺き(カバー工法)にするかの判断基準についてご説明いたします。
そもそも『葺き替え?重ね葺き?違いは何?』と思われている方もいると思います。葺き替えとは、今ある屋根材を撤去して、新しい屋根材で屋根のリフォームを行うことを言います。対して、重ね葺きは、今、屋根に乗っている素材はそのままで、その上から新しい屋根材で覆うという工事法となります。それぞれのメリット・デメリットに関しては後述しますね。
ここからは本題の『葺き替えか、重ね葺きかの判断の仕方は?』についてご説明いたします。下の項目に当てはまる方は、葺き替え工事を検討してくださいね。
・現在、瓦屋根である。
瓦屋根の上から新しい屋根材を固定することは難しいと言われています。また、もともと重い瓦に重ね葺きをすることで、屋根の重量が増すため、耐震性能が低下してしまいます。
・すでに重ね葺き(カバー工法)でリフォームしたことがある。
重ね葺きが出来るのは、原則1回となります。2回目となる場合は、葺き替えをご提案しています。
・下地が劣化している可能性がある。
・雨漏りが発生している。
・屋根の劣化が激しい(屋根材のズレ・欠け・コケが生えている)
葺き替え工事では屋根材を撤去する関係から、下地まで手を加えることが出来る事がメリットの一つとなります。雨漏りの原因として考えられるのが、下地の劣化が関係している可能性が高いです。これらの症状が見られる場合は、葺き替えをお勧めしています。
・屋根の耐久性を高めたい。
上記でもお話しした通り、下地までしっかりを手を加えることが出来るため、劣化を早期に発見することが出来、結果として屋根の耐久性の向上が望めます。
今までは、葺き替え工事に向いている条件を紹介してきましたが、ここからは重ね葺き(カバー工法)が向いている条件を紹介していきますね。
1.下地劣化や耐震性に不安が無く、かつリフォーム代金を抑えたい方。
2.騒音やホコリのトラブルが少ない工法をお考えの方。
3.2004年以前に製造されたスレート屋根で、アスベストを含有している(含有している可能性がある)。
これらの条件に当てはまる方は、重ね葺き(カバー工法)が向いています。
1と3については、前述の【屋根の葺き替え工事の費用相場】の表にある既存屋根材撤去費とアスベスト撤去費が掛からなくなります。その為、費用を抑えることが出来ます。また、2については屋根材をはがしたりする際に発生する騒音やホコリが発生しないことにより、これらを抑えることが出来ます。
葺き替え工事のメリットとしては、上の【葺き替えか重ね葺きかの判断の仕方は?】の所でも少し触れましたが、屋根材を撤去する関係から、下地も確認できるため、劣化のある下地にも対応することが出来ます。また、日本瓦などの重い素材からスレート屋根などの軽い素材に変更することで耐震性の向上も期待できます。
屋根の葺き替え1つのデメリット
葺き替え工事の唯一と言ってもいいデメリットは、費用が高くなってしまうことです。屋根の葺き替え工事となると、屋根全体に対して行うことになります。その為、どうしても大掛かりな工事となり費用がかさんでしまいます。それなら、『雨漏りしている箇所だけを修理する。』とお考えになる方もいるかと思いますが、現在、雨漏りがしていると言う事は、今後、他の所からも雨漏りが起こる可能性が高く、結果として、高くついてしまったということも起こりえます。この様な場合は、屋根の葺き替え工事をお勧めしています。また、大掛かりな工事になるため、工期が長くなってしまうこともデメリットと言う事が出来ます。
最後に、各素材の葺き替えが必要な時期の目安についてお話しますね。次の表に一覧でまとめました。各素材については、後程詳しく説明しますね。
セメント瓦/日本瓦/洋瓦 |
20~60年 |
スレート(カラーベスト/コロニアル) |
10~35年 |
ガルバリウム鋼板 | 20~40年 |
トタン(瓦棒) | 6~20年 |
ご自宅の屋根素材の葺き替え時期の目安はいかがでしたか?もう過ぎちゃってるよ。と言う方もいるかもしれません。葺き替え時期が過ぎてしまったからと言って、すぐに影響が出るわけではないので安心してください。なお、上記の表は目安とお考え下さい。ご自宅が海に近い環境で、ガルバリウム鋼板を屋根材に使っている場合等は、もっと短い周期で葺き替えを考えないといけない。と言う事も考えられます。
ご自宅の屋根の状態を知りたいという方は、専門の業者に依頼されることをお勧めします。
次からは、各素材について詳しく掘り下げていきますね。
瓦屋根の葺き替え時期
瓦屋根には、和瓦(日本瓦)や洋瓦と言った種類があります。いずれも耐久性に優れているため、20~60年は持つとされています。その一方で、セメント瓦は耐用年数が20~40年と言われており、10年毎を目安に再塗装の必要があります(セメント瓦自体に防水性が無い為)。日本瓦では、再塗装の必要はありません。
葺き替え時期の目安は素材により異なります。釉薬瓦(陶器瓦)50~60年、いぶし瓦30~60年、素焼き瓦40~50年程度です。
なお、瓦屋根で雨漏りが起きる場合は、瓦屋根自体ではなく内部の防水シートなどがあることがほとんどです。可能であれば、20~30年に一度メンテナンスを行い、劣化状態が激しいようであれば葺き替えも視野に入れたメンテナンスを行いましょう。
葺き替え時は和瓦は重量があるため、地震に弱い特性があります。最近では、葺き替え時に軽量瓦にする方も増えてきています。軽量瓦も含めた検討をされてもいいかと思います。
まとめ
今回は、屋根の葺き替えを中心とした屋根のリフォームについてお話させていただきましたが、いかがでしたか?それぞれの屋根材には一長一短があります。また、お住まいの地域によっては避けた方が良い屋根材もあるのはお分かりいただけましたか?
我が社は、岐阜県羽島市を拠点に岐阜県西濃地区や名古屋市に多くの実績を持つ会社です。塗装と名乗っておりますが、屋根の修理などのご依頼にも対応することが可能です。該当の地域で雨漏りに困っている等ございましたら、是非、当社を含めてもご検討をお願い致します。