タスペーサーって何? 目立たないけど、とっても大事です。

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タスペーサーって何? 目立たないけど、とっても大事です。

2022/11/01

目次

     皆さん、こんにちは。今回は、タスペーサーについてお話をしていきたいと思います。タスペーサーとは、縁切りを手助けしてくれるアイテムとなります。タスペーサー?、縁切り?どっちも聞いた事ないや。という方が殆どだと思います。タスペーサーや縁切りとは何なのかや、その役割についてご紹介していきますね。この記事では、以下の項目に分けてご説明して行きますね。

     

    1.タスペーサー・縁切りって何?

    2.タスペーサー使用時とカッターなどで代用した際のメリット、デメリット

    3.タスペーサーは全ての屋根塗装に必要なの?

    4.タスペーサーを入れる頻度と相場

    5.まとめ

    1.タスペーサー・縁切りって何?

     タスペーサーのご説明の前に、縁切りについてご説明します。

     縁切りとは、塗装をすると、塗装面全体が塗膜でおおわれてしまいます。外壁はこの状態が好ましいのですが、一部の屋根材では、内部に雨水が入り込む性質を持っています。この内部に入った雨水を逃がす隙間が無いと、内部で大切な構造体などを腐食し、雨漏りの原因となってしまいます。屋根塗装をすると、この隙間を塗膜が塞いでしまいます。内部に入った雨水の逃げ道を設けるために、わざと隙間を作る作業を縁切りと言います。この縁切りの作業はカッターやスクレーパー(独自の形状をした金属のヘラ。皮すきとも言います)でも代用が可能ですが、タスペーサー使用時に比べて、見栄えが悪くなってしまう。工期が長くなってしまうなどのデメリットがあります。

     次の項目では、タスペーサーを使用した時とカッター等で代用した際のメリット、デメリットを更に詳しくご説明致します。

    2.タスペーサー使用時とカッターなどで代用した際のメリット、デメリット

     タスペーサー使用時とカッターやスクレーパーで縁切りを代用した際のメリットとデメリットは以下の様になります。

     

    ◎メリット

    1.縁切り部分の塗膜が剥がれる心配がない。

    2.塗装した屋根に足跡が付く心配がない。

    3.塗装の翌日に施工しても穴がふさがらない。

    4.作業時間を短縮できる。

     

    1.縁切り部分の塗膜が剥がれる心配がない。

     カッターなどを用いた縁切りは、力任せに隙間を空けるため、せっかくの塗膜が剥がれてしまう恐れがあります。

     しかし、タスペーサーは下塗り塗装の段階で専用の道具を用いて隙間を作り、その隙間に挟んでいくという手順で施工するため、塗膜を傷つける可能性が格段に減ります。

    2.塗装した屋根に足跡が付く心配がない。

     カッターなどを用いて縁切りを行う場合は、上塗り塗装まで完了した屋根に登って作業をする必要がある為、折角きれいに唐湊yがされた屋根に足跡が付くなど汚れてしまう可能性があります。 

     タスペーサーでは、下塗りの段階で施工し、そのまま設置しておくため足跡で上塗り塗装後の屋根を汚す心配はありません。

    3.塗装の翌日に施工しても穴がふさがらない。

     縁切り作業は、早いと翌日に行います。冬の寒い季節などでは、乾燥が不十分でカッターなどで隙間を作っても塞がってしまう恐れがあります。しかし、タスペーサーであれば、最初から十分な隙間が確保されているため、塗料で隙間が埋まる心配はありません。

    4.作業時間を短縮できる。

     カッターなどで縁切り作業を行うと、屋根の大きさにもよりますが二人がかりで1日掛かる作業となります。工期の短縮だけではなく、人件費の削減にもつながります。

     

    ◎デメリット

    1.追加費用が掛かる。

    2.スレートが割れる恐れがある。

     

    1.追加費用が掛かる。

     タスペーサーを使用する場合、カッターなどで縁切りを行うときに比べると追加費用が掛かります。

     しかし、前述したようにタスペーサーを使用することにより、工期の短縮や人件費の削減につながることから、一概にタスペーサーを使用する=費用が高くなるとは言い難い所です。

    2.スレートが割れる恐れがある。

     劣化して耐久性が低下しているスレート屋根にタスペーサーを使用すると、割れる恐れがあります。ただし、適切なメンテナンスを行っているスレート屋根であれば、割れる心配はありません。また、タスペーサーを使っている場所に人が乗っても割れない程度の強度はあります。

     

     次の項目では、全ての屋根塗装にタスペーサーが必要なのかのご説明をしますね。

    3.タスペーサーは全ての屋根塗装に必要なの?

     今までご説明してきたとおり、タスペーサーには、縁切りを行う事により、雨漏りを防止する効果があるのはお分かり頂けたかと思います。

     では、全ての屋根塗装に必要なのでしょうか?答えはノーです。このページでは、タスペーサーが必要な屋根材の種類についてご説明して行きますね。

     そもそも塗装に適さない昔ながらの日本瓦をはじめとした陶器瓦はタスペーサーが不要な屋根となります。塗装をしない為、塗膜が隙間を塞いでしまう事が無いからです。同じ『瓦』と付く屋根材にモニエル瓦という物があります。こちらは瓦でも、素材がコンクリートなどで出来ている瓦です。こちらは定期的に塗装を施さないと劣化してしまうため、塗装が必要となりますが、瓦の形状や設置時に十分な隙間が出来るように設計されているために、やはりタスペーサーは不要となります。また、陸屋根のような平らな屋根では、隙間を作ることにより、雨漏りを助長してしまうため、陸屋根もタスペーサーは不要となります。

     タスペーサーが必要となるのは、スレートと呼ばれる屋根材で仕上げられた屋根となります。商品名ですと、カラーベストやコロニアルです。これらの屋根材は、1枚1枚の厚みが無く、塗膜で隙間がふさがってしまい内部に侵入した水の逃げ道が無くなってしまうため、必要となってきます。

     この先は、当社の考えとなりますが、スレート屋根でも一回目の再塗装の場合は基本的にはタスペーサーは不要と判断しております。理由は、一度の塗装で隙間を塞いでしまう事はないと考えているからです。ただし、屋根の傷み具合は1軒1軒異なります。初めての再塗装でも必要と感じた場合は、タスペーサーの使用をご提案させて頂くことがあります。

    4.タスペーサーを入れる頻度と相場

     このページでは、タスペーサーの入れる頻度と、費用についてお話します。

     タスペーサーは、1枚のスレート屋根材の両端から15㎝ほど内側に入れます。両端を持ち上げることにより、隙間を保持する為です。1枚の屋根材の大きさにより、1枚につき1個しか入れないこともあります。このあたりの判断は、業者にお任せした方が良いかと思います。屋根材の両端に挿入する場合、1㎡当たり約10個のタスペーサーを入れます。

     タスペーサーを用いた縁切りを行う場合の相場は、1㎡当たり300円~600円となります。

    5.まとめ

     いかがでしたか?タスペーサーは小さな部品であるため、下から見ただけでは分からないほどですが屋根材同士の隙間を確保して、雨漏りを防いでくれているというのは、ご理解頂けましたか?

     タスペーサーの要不要は、それぞれの業者によって異なります。見積りに記載がなく、気になる場合は業者に質問をしてみるのが良いかと思います。また、施工後にお庭など建物の周囲に落ちていることが稀にあります。今までご説明してきた通り、タスペーサーは挟んで固定しているだけです。隙間が十分に保たれている為に落下してきたことが主な原因です。施工ミスではありませんのでご安心ください。

     当社は、岐阜県羽島市に拠点を置き、岐阜県西濃地区、愛知県尾張地域や名古屋市まで多くの施工実績を誇る会社です。該当地域にお住まいの方で、外壁塗装について気になる点が御座いましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

     

     

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