ケレンとは
2021/08/17
目次
こんにちわ!
Nagao塗装松岡です。
前回ブログで少しだけお話しした
『ケレン作業』について詳しく
ご紹介いたします!
ケレンとは、ヤスリや電気工具等を使い、
トタン屋根や階段に使われる鉄部の汚れやサビ・旧塗膜を落とす作業を言います。
ケレンは鉄部以外にも木部などでも行われ、塗料が密着しにくい下地などにも使用されます。
塗料の色が乗りにくい下地にケレンをかけ目荒らしを行う事で、
細かい傷がつき塗料の食いつきが良くなります
そのため、一般的にケレンと言うとサビや旧塗膜を除去するほか、この目荒らしも含まれます。
鉄部に塗装を行う場合、ケレンをした後にサビ止め塗装を施し上塗りを塗っていきますが、
ケレンが不十分な状態で塗装をしてしまうと、、
塗装後2~3年で塗膜が剥がれてしまう可能性も高まります。
一口に”ケレン”と言いましても、ケレンの方法には4種類あり
既存下地の劣化の程度によって内容が異なります。
1種~4種まであり、数が増えるほど劣化の度合いが低くなります。
また、ケレンの種類により使用する道具も異なりますので、併せてご紹介させていただきます
1種ケレン
一般住宅ではほぼ行いません。
既存塗膜の劣化が非常に進行していて、活きている塗膜がほとんどない場合、
1種ケレンを行います。
使えない塗膜を全て除去する事で、下地に新塗膜が乗りやすい環境になるため、
この様な場合、様々な工具を使用し既存塗膜を全て除去します。
ショットブラスト・サンドブラスト・剥離剤 etc… を使用して行います。
2種ケレン
既存下地の劣化や腐食が著しい場合に行われるケレンで、電動工具が使用されます。
電動工具を使用して、発生した腐食やサビを除去する事で、新規塗膜が密着できる下地を作りだします。
2種ケレンも1種ケレンと同じく一般住宅で行われる事はなく、
高層マンションやビルなどの鉄筋構造の建物で行われます。
ワイヤーブラシ・ワイヤカップ・ディスクサンダー etc… を使用して行います。
3種ケレン
一番よく行われるケレン方法で、戸建住宅にも用いられます。
手工具と電動工具を使用し劣化していない既存塗膜は残し、傷み箇所や剝離箇所を除去します。
ワイヤーブラシ・スクレーパー・ケレン棒 etc… を使用して行います。
4種ケレン
最も状態が良い場合に行います。 電動工具を使わず手工具のみで施工します。
紙ヤスリ etc… を使用して行います。
錆止め塗料を使って鉄部を保護していきす。
しっかりと塗装されている鉄部は塗膜で本体が保護されるのでサビることがありませんが、
時間が経ち塗膜が劣化してくると保護力がなくなり雨水が侵入します
鉄は水分と空気に触れることでサビるので、雨水が侵入した箇所はサビていくということなんです!
放置していると、劣化していない箇所まで広がってしまいますので
塗装で表面をしっかりと保護しておくことが大切です
この後は、上塗り一回目に入る流れになります