タイルの外壁はメンテナンスは必要なの?

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タイルの外壁はメンテナンスは必要なの?

2022/08/06

目次

    タイルの外壁はメンテナンスは必要なの?

     皆さん、こんにちは。急激に暑くなったかと思えば、集中豪雨があったりと天気に翻弄される毎日です。体調を崩したりしていませんか?

     この記事のテーマは、外壁タイルのメンテナンスについてです。以下の項目に分けて、詳しく解説していきますね。

     

    1.外壁タイルにメンテナンスは必要なの?

    2.メンテナンスが必要な症状とは?

      1.外壁の汚れやコケ、カビ

      2.下地・目地(コーキング)の補修

      3.タイルに割れや欠け、ヒビがある。

    3.外壁タイルに塗装は必要?

    4.まとめ

    1.外壁タイルにメンテナンスは必要なの?

     結論からお伝えします。外壁タイルにもメンテナンスは必要です。タイル自体は、ガラスなどと同じく無機物で構成されているため、割れたりしていなければ必要ありません。しかし、下地や目地は有機物で構成されているため、劣化が起こります。この、劣化を放置するとタイルの剥離や目地のひび割れが発生し、その部分から水が浸み込み、躯体にダメージを与えてしまいます。これらのメンテナンス周期は10年前後です。この記事を読まれていると言う事は、ご自宅に思い当たることがあるからだと思いますので、どの様な症状が見られたら、メンテナンスが必要なのかと、主な対処法、費用についてご説明いたします。

       1.外壁の汚れやコケ、カビ

    2.メンテナンスが必要な症状とは?

     タイルと言えども、お住まいの環境によっては、コケやカビ、汚れが付着します。これらを放置すると、タイルを支えたり、タイル同士をくっつけている下地や目地の劣化を早める要因となってしまうので、きれいな状態にしておいた方が長持ちします。

     行う作業は高圧洗浄(200円~500円/㎡)、高圧洗浄で汚れが落としきれない様であれば、バイオ洗浄(300円~800円/㎡)を行うこともあります。この、バイオ洗浄とは、洗浄剤を用いて頑固な汚れを落とす作業となります。人体に影響がない物を使用するので健康面への心配はありません。ただし、洗浄剤にも種類がある為、ペットや植物への影響が心配な方は、事前に業者に確認しておくと安心です。

       2.下地・目地(コーキング)の補修

    2.メンテナンスが必要な症状とは?

     最初にも述べた通り、タイルは耐久性に優れた非常に優秀な外壁材です。しかし、そのタイルを支えている下地や目地は10年前後でメンテナンスが必要な素材となっています。具体的な症状としては、目地のひび割れやタイルの浮き・剥がれなどです。これらの症状が見られた際に行う補修方法は以下のようなものがあります。

     

    〇 モルタルの補修(4,000円~7,500円/㎡)

     最近は、サイディングにタイルを張り付ける『乾式工法』が多く取り入れられていますが、従来はモルタルを下地に採用し、その上にタイルを張る『湿式工法』が主流でした。

     下地に採用しているモルタルは少しずつ硬化し、紫外線や熱の影響で微妙に変化するタイルに対応できなくなることにより、目地のひび割れやタイルが剥がれ落ちるという結果を招いてしまいます。

     モルタルにひび割れ(クラック)が発生している場合は、エポキシ樹脂を充填して、クラックを防いだうえで新しいモルタルを打ち増しします。既存のモルタルと色味が合わない時は、塗装を施すこともあります。

     

    〇 コーキングの打ち替え(900円~1,200円/m)・打ち増し(500円~900円/m)

     

     コーキングとは、地震や車の走行(大きな車が頻繁に行き交う通り沿いのお宅は特に)で発生する衝撃により、タイル同士がぶつかって破損することを防ぐ目的で、タイルの隙間や、サッシと外壁の隙間を埋めるために用いられるゴムのような素材です。

     このコーキングの経年劣化は避けられず、コーキングが縮んだり、ひび割れるという症状が発生します。この状態を放置すると、隙間からの水の侵入やタイルの剥落にもつながります。また、耐震性の低下にも関与するため、補修することをお勧めいたします。

     コーキングの補修には、既存のコーキングを撤去して新しいコーキングを打つ『打ち替え』と既存のコーキングの上に重ねて打つ『打ち増し』があります。『打ち増し』は既存のコーキングと新しいコーキングが馴染むことが無いため、耐用年数も『打ち替え』の半分ほどしかない為、打ち替えをお勧めしています。どうしても金銭的な面で安く済ませたいという場合は、業者とよく相談をして、どうするかを決められた方が良いかと思います。

       3.タイルに割れや欠け、ヒビがある。

    2.メンテナンスが必要な症状とは?

     台風などの強風時に物が当たったり、駐車の際に車をぶつけてしまったなどの理由でタイルに強い衝撃が加わると、割れてしまったり、欠けてしまうことがあります。また、タイルが剥がれて落下している場合は、剥落した箇所は下地が傷んでいる可能性が高いため、早急にメンテナンスを行う必要があります。

     これらの状態も放置すると、雨水が侵入し躯体にダメージを与える原因となってしまいます。これらの補修には、以下のようなことを行います。

     

    〇部分貼り換え(500円~1,000円/枚) 全面貼り換え(10,000円~50,000円/㎡)

     

     タイルの張替えは、異常がある部分のみ行う事が一般的です。ただし、下地の劣化によってタイルが剥落した場合は、あえて広範囲のタイルを剥がし、下地を補強するケースもあります。この処置を行わずに、剥落した部分のみを新しいタイルに貼り換えても、数年で剥落してしまう可能性が高いため、この様な補修方法を行います。

     この際、既存のタイルと同じものが無い場合があります。このような時は、出来る限り似たタイルを選び、色や厚みなどを調整して、見た目を近づけます。

     全面貼り換えは、既存のタイルに品質上問題があるなど余程のことが無い限り行いません。費用面においても部分貼り換えと比較すると大きな差が生じるため、本当に必要なのかを業者のアドバイスをしっかり聞くようにしましょう。この時に、不審な点があると思われた場合は、何社かに見積りを依頼されることをお勧めします。

    3.外壁タイルに塗装は必要?

    クリア塗装 施工前後比較

     こちらも結論からお伝えすると、必ずしも必要ではないが、塗装することをお勧めいたします。その理由は大きく2つあります。

     まず一つ目は、見た目が綺麗になる。今までご説明してきた通りタイルは高い耐久性を兼ね備えた非常に優れた外壁材です。しかし、タイル自体に自身を綺麗に保つ機能はありません。その為、汚れが付着すればそのままです。選択する塗料にもよりますが、塗料には防汚機能を持つものが多くあります。外壁タイルに塗装を施すことによってこの機能を追加することが可能になります。

     二つ目の理由は、耐久性の向上です。ここまで記事を読んでくださった方は理解して頂けるかと思いますが、どれだけタイルの耐久性が優れていようとも、その下地や目地と言った隙間を埋めているモルタルやコーキングは10年前後でメンテナンスの時期を迎えます。これらの部分を塗膜でコーティングすることにより、劣化速度を少しだけ緩やかにしてくれます。ただし、塗装をしたからと言って、元々10年の寿命だったものが20年になるというわけではありません。せいぜい数年延びる程度だとお考え下さい。また、一つ目の理由にも繋がるのですが、選ぶ塗料により性能は左右されてしまいますが、塗料には防カビ性能を兼ね備えている者があります。モルタルやコーキングにカビやコケが生えるのを防ぐ効果があります。前述の防汚機能とこの防カビ機能により、美観を長く保つ効果が期待できます。

     

     

    〇塗装を行う事のデメリット

     

     ここまで話を聞いて、塗装を考えて下さった方も少々お待ちください。塗装を行うことによるメリットばかりをお伝えしてきましたが、もちろんデメリットもあります。まず挙げられるのは、費用面です。建物の大きさにもよりますが、外壁の傷みを補修する金額に80万円~の費用が上乗せされます。これに伴い、工期も補修だけをするよりも長くなります。また、一度塗装をすると、10年前後で再塗装が必要となります。これらのデメリットがあることをご理解の上、塗装をするかを検討してください。

     

    ダブルトーン工法

     

     

    ここからは、お勧めの塗装方法や塗料の色についてご説明して行きます。

     

    〇クリア塗装→今のタイルの質感や模様が気に入っている方にお勧め

     クリア(いわゆる透明です)の塗装を塗っていく手法となります。透明なので、タイルの質感や模様はそのままに見た目が綺麗になります。クリア塗装をされる際に注意していただきたいのが、艶の有無です。艶があると安っぽく見えますが、完全な艶消しにしてしまうと重たくなったり、場所によっては指紋が目立ってしまいます。当社では3分艶~7分艶をお勧めしています。

     

    〇ダブルトーン工法→外観の雰囲気をガラッと変えたい方や外観をおしゃれにしたい方にお勧め

     二色塗りと言う事もあります。タイルの外壁には、目地の部分とタイルの部分に高低差があります。この高低差を活かして、目地とタイルを別々の色で塗るという工法になります。外壁を2色で塗るツートンと混同してしまいますが、ツートンは例えば、一階部分はグレー、二階部分をベージュと言うように塗り分けをする工法を言いますが、ダブルトーンでは、同じ壁面に2色が混在する工法となります。

    例えば、タイル部分をレッドブラウン、目地部分を薄いベージュにすると、タイルの部分が浮き上がって見え、タイル外壁が持つ立体感を更に強調してくれます。また、一色で塗る場合に比べ、引き締まって見えるというのも利点の一つです。ただ、欠点もあります。熟練の職人でないと施工が難しく、タイルが台形のような形をしていると、境界があいまいになりやすいため、手直しが必要となります。また、下地を塗った後に目地に入れる塗料を毛足の長いローラーで前面に塗布した後に、タイル部分の塗料を毛足の短いローラーで塗布するという工程を行う必要がある為、費用が高くなってしまう点と工期が長くなってしまう点が欠点となってしまいます。

     

    4.まとめ

     外壁タイルの補修や塗装がいかに必要かはご理解頂けましたか?記事の中でお伝えするのを忘れていましたが、タイルの種類によっては、塗料の密着性が悪く、特殊な塗料が必要な場合があります。最近建てられたお宅では殆ど見ませんが、ツヤツヤとしたタイルが一階部分のみや玄関周りのみに使用されているお宅をご覧になったことはありませんか?このようなタイルは表面がツルツルしているため、塗料の密着性が悪く、普通の塗料では数年で剥げてきてしまう恐れがあります。

     当社は、岐阜県羽島市を拠点に岐阜県西濃地区、愛知県尾張地域や名古屋市まで多くの施工実績を誇る会社です。上記のような特殊な塗料やダブルトーン工法などにも対応可能です。該当地域にお住まいの方で、外壁塗装にお困りの方は、是非、一度当社にご相談ください。

     

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