外壁塗装の色褪せ
2024/02/05
外壁の『色褪せ』 原因と対策
新築から10年も経つと色褪せが起こる時期がきます。
色褪せが起こると、古びた印象を与えるので塗り替えを検討している方も多いと思います。
今回は色褪せの原因と対策を紹介していきます。是非、参考にしてください。
目次
藻、カビ、コケ
外壁にコケや藻などが生えていると緑色に変色します。
カビの主な原因としては
・外壁の防水性の低下
・通気性の悪い場所
・太陽が当たらない家の北面
などがあります。これらが原因でカビやコケによる変色が起こります。コケは水分を多く含むため、そのまま放置してしまうと建材を常に湿らせ腐らせてしまいます。
カビ、コケの対策
手の届く少しのカビ、コケならホームセンターで売っている高圧洗浄機などで落とすことができます。しかし、高圧洗浄機は圧力が強すぎるため、コケや汚れと一緒に塗料もはがしてしまう可能性があるので注意が必要です。
高所のコケや手に負えない程の場合は無理せず業者に依頼するのがいいです。仕上がりは期待以上になります。
錆
建物の金属部分は、経年劣化などによって金属部分の塗装が剥がれると、剥がれた部分から腐食しサビが発生します。
外壁そのものがサビることはありませんが、雨どいや手すりなどの付帯部分に使われている金属に発生したサビが、雨水などを伝って外壁に付着することで「もらいサビ」が起こる事があります。ただし、外壁材自体が金属製の場合は経年劣化で、錆が発生しやすいです。
錆への対策
錆部分が小さく、気にならないのであればしばらく放置しても問題ありません。
ただし、錆になっている元を止めない限り進行し続けます。進行した錆はケレンで落して塗装するしかありません。専門業者に相談しましょう。
金属製の外壁の場合は最悪の場合、穴が開いて外壁そのものの補修となり費用が高くなるので早めのメンテナンスを心がけましょう。
ブリード現象
ブリード現象とはシーリング剤と塗料が反応して、シーリング部分が黒く変色してしまう現象です。
ブリード現象の原因は、コーキング剤に含まれる「可塑剤」という成分が、塗料や汚れなどと反応してにじみ出てきてしまうためです。
一度ブリード現象が起きてしまったら、コーキングや塗膜はすでに劣化してしまっているので、コーキング剤を再充填してから塗装をし直す必要があります。
ブリード現象の対策
最近はノンブリードタイプの「可塑剤」を含まないコーキング材があります。
ノンブリードコーキング剤を使うと可塑剤の移行が抑えられ、ブリード現象が起こりにくくなります。
コーキングの充填を依頼する場合、業者がどのような種類のコーキング材を使用しているのか、注意して事前に確認してみましょう。
紫外線
紫外線によって元素同士の結合が破壊されることによって塗膜の劣化が進行します。
塗膜がなくなった部分は保護されないため、雨水や風、汚れによるダメージで損傷しやすくなります。わずかなひびができただけでも、そこに雨水が入れば外壁内部や構造、建材にカビを発生させたり、腐食して耐久性が低下します。
自然現象の紫外線などによる色褪せは回避出来ないですが対策方法はあります。
紫外線への対策
色褪せた外壁を塗装する際に選ぶ色によっては紫外線の影響を受けにくく、変色や色あせがしにくい色があります。
紫外線の影響を受けにくい色には、主に白や黒、青色があります。注意点としては紫外線には強いですが汚れが目立つというデメリットはあります。
自身の好みの色などもあるのでメリット、デメリットを踏まえた上で色選びをしていきましょう。
まとめ
外壁の変色や色あせの原因は、経年劣化や施工不良、コケやカビの発生などさまざまな要因で発生します。
外壁に色褪せが出てきた場合は塗膜の防水性の低下が始まっているサインで、塗装を検討する時期です。日頃の自分でできるメンテナンスは塗装の寿命も伸びるで無理のない範囲でやっていきましょう。
ですが、強引にやりすぎて塗装を痛めてしまうと補修費が高くなってしまうだけなので、専門業者に依頼する事をおすすめします。